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列王記1 15 - 現代訳聖書, Modern Japanese Bible, 1983 bible

列王記1 15

¹イスラエルのヤロブアム王の治世第十八年に、アビヤはユダの王となり、

²エルサレムで三年間、世を治めた。母はマアカと言い、アブシャロムの娘であった。

³彼は、父の犯した罪をそっくりそのまま犯し、ダビデ王がしたように主である神を一途には信仰していなかった。

⁴しかし、主である神は、ダビデに免じて彼をあわれみ、彼の後を継ぐ子を起し、ダビデ王朝を絶やされなかった。

⁵それは、ダビデが主の御心にかなうことを行い、ヘテ人ウリヤの妻バテ・シェバとの姦淫の罪とウリヤを殺した殺人の罪のほかは、一生の間、主が命じられた通りのことを行ったからである。

⁶レハブアム王とヤロブアム王との間には、一生の間、争いが絶えなかった。

⁷アビヤ王の全業績については、「ユダの王の年代記」に記されている。アビヤ王とヤロブアム王との間にも戦争が絶えなかった。

⁸アビヤ王は死んで、ダビデの町に葬られた。そして、その子アサが代って王となった。

⁹イスラエルのヤロブアム王の治世第二十年に、ユダのアサが王となり、

¹⁰エルサレムで四十一年間、世を治めた。祖母はマアカと言い、アブシャロムの娘であった。

¹¹アサ王は、先祖ダビデ王のように、主の御心にかなうことを行った。

¹²神殿男娼を国から追放し、先祖たちが造った偶像をすべて取り除いた。

¹³祖母マアカが異教の神アシェラのために憎むべき偶像を造ったので、彼女を権力の座から退けた。アサ王は、憎むべき偶像を切り倒し、これをキデロン川の岸辺で焼いた。

¹⁴偶像礼拝のための祭壇は壊されなかったが、アサ王の心は一生の間、主を一途に信じる信仰を持っていた。

¹⁵彼は、祖父が聖別して献納した金、銀、器類を、主の神殿に運び入れた。

¹⁶アサ王とイスラエルのバシャ王との間には、生涯戦争が絶えなかった。

¹⁷イスラエルのバシャ王は、ユダのアサ王の下にだれも入ることができないように、ラマに要塞を築いて、妨害した。

¹⁸アサ王は、主の神殿の宝物倉と、王宮の宝物倉に残っていた金と銀をすべて取り出し、これを家来たちに渡し、ダマスコに住んでいたシリヤのタブリモンの子で、ヘズヨンの孫に当るベン・ハダデ王の下に遣わした。

¹⁹そして、こう言わせた。「父親同士がしておりましたように、同盟を結びたいと思っております。どうか、この金と銀の贈物をお受けくださり、イスラエルのバシャ王との同盟を破棄して、彼が、わが国から撤退するようにしていただけませんか。」

²⁰ベン・ハダデ王は、アサ王の申し入れを受け入れ、自分の配下の軍隊をイスラエルに差し向け、イヨンと、ダンと、アベル・ベテ・マアカと、ガリラヤ湖周辺と、その北西の地を攻撃した。

²¹そのことを聞くと、バシャ王はラマに要塞を築くことをやめて、ティルツァに帰った。

²²アサ王は、ユダ全国に布告し、バシャ王がラマの要塞構築に使った石や材木を運び出させ、それを使ってベニヤミンのゲバの町とミツパの町を建てさせた。

²³アサ王の全業績は、「ユダの王の年代記」に記されている。彼は年を取ってから、足の病気にかかった。

²⁴アサ王は死んで、人々は彼をエルサレムの王室墓地に葬った。そして、その子ヨシャパテが代って王となった。

²⁵ユダのアサ王の治世第二年に、ヤロブアムの子ナダブがイスラエルの王となり、二年間、イスラエルを治めた。

²⁶彼は、主に対して罪を犯し、父と同じような生き方をし、イスラエルの民に偶像礼拝を許した。

²⁷それで、イッサカル族の出身で、アヒヤの子バシャが、謀反を企て、ペリシテ人の町ギベトンで彼を殺した。その時、ナダブ王とイスラエル軍はギベトンの町を攻撃していた。

²⁸バシャは、ユダのアサ王の治世三年に、ナダブ王を殺し、彼に代って、自ら王になった。

²⁹彼は王になると、ヤロブアムの一族を断絶するため、一人残らず殺してしまった。主が、シロの預言者アヒヤに語らせた通りである。

³⁰これは、ヤロブアム自身が犯した罪と、イスラエルの民に偶像礼拝を許した罪のため、イスラエルの主である神の裁きにほかならない。

³¹ナダブ王の全業績は、「イスラエルの王の年代記」に記されている。

³²ユダのアサ王とイスラエルのバシャ王との間には、一生の間、戦争が絶えなかった。

³³ユダのアサ王の治世第三年に、アヒヤの子バシャがティルツァでイスラエルの王となり、二十四年間、イスラエルを治めた。

³⁴彼は主に対して罪を犯し、ヤロブアムと同じようなことをし、イスラエルの民に偶像礼拝を許した。