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列王記1 4 - 現代訳聖書, Modern Japanese Bible, 1983 bible

列王記1 4

¹こうして、ソロモン王は、全イスラエルの王となった。

²彼の下で指導者として務めていた人々は、次の通りである。ツァドクの子アザルヤは祭司。

³シシャの子エリホレフとアヒヤは書記官。アヒルデの子ヨシャパテは史官。

⁴エホヤダの子ベナヤは最高司令官。ツァドクとエブヤタルは祭司。

⁵ナタンの子アザルヤは政務長官。ナタンの子ザブデは祭司で、しかも最高顧問。

⁶アヒシャルは宮内長官。アブダの子アドニラムは労務長官であった。

⁷ソロモンは、イスラエル全土に十二人の行政官を置いた。彼らは、王とその一族のための食糧の調達をし、一年にそれぞれが一か月間受け持っていた。

⁸彼らは次の通りである。エフライムの山地には、ベン・フル。

⁹マカツ、シャアルビム、ベテ・シェメシュ、エロン・ベテ・ハナンにはベン・デケル。

¹⁰ソコとヘフェルの全地を含むアルボテには、ベン・ヘセデ。

¹¹ドルの全高地には、ソロモン王の娘タファテの夫ベン・アビナダブ。

¹²タナク、メギド、イズレエルの下手にあるツァレタンに近いベテ・シェアンの全土、ベテ・シェアンからアベル・メホラ、ヨクモアムの向うまでの地には、アヒルデの子バアナ。

¹³ギルアデにあるマナセの子ヤイルの村々と、バシャンにあるアルゴブの地域で、青銅のかんぬきを備えた城門と城壁のある六十の町々には、ベン・ゲベル。

¹⁴マハナイムには、イドの子アヒナダブ。

¹⁵ナフタリには、ソロモン王の娘バセマテの夫アヒマアツ。

¹⁶アシェルとベアロテには、フシャイの子バアナ。

¹⁷イッサカルには、パルアハの子ヨシャパテ。

¹⁸ベニヤミンには、エラの子シムイ。

¹⁹エモリ人のシホン王と、バシャンのオグ王の領地であったギルアデの地には、ウリの子ゲベル。彼はその地方における、ただ一人の行政官であった。

²⁰ユダとイスラエルの人口は、数えきれぬくらい多くなり、生活は豊かになっていった。

²¹ソロモン王は、ユーフラテス川から、地中海沿岸の町々、さらにはエジプトの国境に至るまでの全地域を支配した。その間に存在していた国々は、ソロモンの一生の間、ずっと貢物を持って来て、服従の意を表した。

²²王宮で使う一日分の食糧は、小麦粉七キロリットル、大麦粉十四キロリットル、

²³牛舎で太らせた牛十頭、放牧地で太らせた牛二十頭、羊百頭、そのほか雄鹿、かもしか、子鹿、太った鳥であった。

²⁴これらの物が自由に入手できたのは、ソロモン王がユーフラテス川の西側一帯、ティフサフからガザに至るまでの全土の王たちを支配し、その辺り一帯に平和があったからである。

²⁵ユダとイスラエルは、ソロモン王の治世中、ダンからベエル・シェバまで、皆ぶどうやいちじくを裁培し、平和で豊かな生活をすることができた。

²⁶ソロモン王は、戦車用の馬のための馬小屋を四千、騎兵一万二千人を持っていた。

²⁷十二人の行政官たちは、それぞれ自分の当番の月には、ソロモン王と宮廷用の食糧を納め、

²⁸馬のための大麦とわらをも調達した。

²⁹神は、ソロモン王に知恵と洞察力と広い心を与えられた。

³⁰そのため、ソロモン王の知恵は、東方およびエジプトのどんな知者にも勝っていた。

³¹彼は、古来、知恵者として知られているエズラフ人エタンや、ヘマンや、カルコルや、マホルの子ダルダよりも知恵があったので、その名声は、周辺のあらゆる国々にも聞えた。

³²彼は知恵の言葉である箴言を三千も作り、歌は千五百首にも及んでいた。

³³彼は科学者として、レバノンの杉や、石垣に生えるヒソプに至るまでの植物や、動物、鳥類、魚類など、あらゆることについて知っていた。

³⁴そのため、ソロモンの知恵を聞こうとして、あらゆる国の人々がやって来たり、また諸国の王たちまでも使いの者を送って来た。