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列王記2 12 - 現代訳聖書, Modern Japanese Bible, 1983 bible

列王記2 12

¹ユダのヨアシュ王は、イスラエルのエフー王の治世第七年に王となり、エルサレムで四十年間、王であった。彼の母はツィブヤと言い、ベエル・シェバの人であった。

²ヨアシュ王は、祭司エホヤダの指導を受けていた間はいつも、主の目にかなうことを行った。

³ただし、偶像礼拝のための祭壇は壊さなかったので、民の中には、そこでいけにえをささげたり、香をたく者もいた。

⁴ヨアシュは祭司たちに言った。「主の神殿にささげられるお金は、自由献金であれ、割当献金であれ、

⁵それはすべて、祭司がそれぞれ受け取り、神殿の修繕費に使いなさい。」

⁶しかし、ヨアシュ王の治世第二十三年になっても、祭司たちは神殿の修繕をしないでいた。

⁷それで、ヨアシュ王は、祭司エホヤダとほかの祭司たちを呼んで、こう言った。「どうして神殿の修繕をしないのか。修繕をしないのなら、もうこれ以上そのためのお金を取ってはならない。」

⁸こうして、祭司たちは、民からお金を受け取らないことを誓約し、神殿の修繕の責任を免じられた。

⁹祭司エホヤダは、一つの箱のふたに穴をあけ、それを祭壇の脇、主の神殿の入口の右側に置いた。門番の祭司たちは、主の神殿のために持って来られたお金を皆、その中に納めた。

¹⁰箱の中のお金が一杯になると、王の書記官と大祭司が来ては、主の神殿にささげられた献金を勘定して、袋に入れた。

¹¹こうして、そのお金は、主の神殿で工事をしている監督たちに手渡され、大工やその棟梁たち、

¹²石工や石切り工たちに支払われ、また、主の神殿の修繕に必要な材木や石を買うために支払われた。つまり、神殿の修繕に必要な費用のために支払われた。

¹³主の神殿のための献金は、神殿修繕のためだけに使われ、銀の皿、心切りばさみ、鉢、ラッパなどのためには使われなかった。

¹⁴修繕工事のためにだけ使われたのである。

¹⁵彼らは忠実に仕事をしたので、決算報告も監査も必要がなかった。

¹⁶過ちのためのいけにえと、罪のためのいけにえに使うのにささげられた献金は、それとは別で、祭司が自由に使うことができた。

¹⁷そのころ、シリヤのハザエル王がガテを攻撃して来て、これを占領した。それから、エルサレムを目指して攻撃して来た。

¹⁸そのため、ユダのヨアシュ王は、歴代の王ヨシャパテ、ヨラム、アハズヤが聖別してささげた主の神殿と王宮の宝物倉にある金をすべて、ハザエル王に差し出したので、彼はエルサレムから引き揚げて行った。

¹⁹ヨアシュ王の全業績については、「ユダの王の年代記」に記されている。

²⁰ヨアシュ王の家来たちは謀反を起し、シラに行こうとしていたヨアシュ王をミロの家で殺した。

²¹それは、シムアテの子ヨザバデとショメルの子エホザバデが殺したのである。人々はヨアシュ王をエルサレムに葬った。彼の子アマツヤが代って王となった。