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列王記2 25 - 現代訳聖書, Modern Japanese Bible, 1983 bible

列王記2 25

¹ゼデキヤ王の治世第九年の十月十日に(今日の一月に当る)、バビロンのネブカデネザル王は、全軍を率いて、エルサレムを攻撃して来た。そして、町の周囲に塁を築いた。

²こうして、ゼデキヤ王の治世第十一年まで町を包囲していたが、

³その四月九日(今日の七月に当る)になると、町の中の食糧事情は極めて悪くなった。

⁴町の一角がついに破られたので、王は兵隊たちと一緒に、王の園の近くにある二つの城壁の間の門の道から夜のうちに逃げ出し、バビロン人が町を包囲していたので、王は死海に向う道を行った。

⁵バビロンの軍隊が王の後を追い、エリコの野で追い付いた時には、王を守っていた兵隊たちは皆王を置いて逃げて行ってしまった。

⁶そこで、彼らは王を捕え、リブラにいるバビロンの王の所へ連れて来、死刑の宣告が下された。

⁷彼らはゼデキヤ王の王子たちを彼の目の前で虐殺した。バビロンの王はゼデキヤ王の両目をえぐり出し、青銅の足かせを付けて、バビロンへ連行した。

⁸五月七日(今日の七、八月に当る)、これは、バビロンのネブカデネザル王の治世で言えば、第十九年に当っていた。その日、バビロン王の側近、侍従長ネブザルアダンがエルサレムに来て、

⁹主の神殿と王宮とエルサレム中の家をことごとく焼いた。そのため、エルサレムの重立った家は皆、焼かれた。

¹⁰侍従長と一緒にいたバビロンの軍隊は、エルサレムの城壁を壊した。

¹¹侍従長ネブザルアダンは、町に残されていた者たちと、バビロンの王に降伏した者たちを皆、バビロンに連行した。

¹²しかし、貧民の一部を残し、そこでぶどうを栽培させたり、畑を作らせた。

¹³バビロン人は、主の神殿の青銅の柱と、車輪付きの台と、大洗盤を壊して、その青銅をバビロンへ運び去った。

¹⁴また、灰つぼ、十能、心切りばさみ、平皿、その他すべての青銅の器具を持って行った。

¹⁵また、火皿、鉢など、金や銀製の物も持って行った。

¹⁶ソロモン王が主の神殿のために作った二本の柱、一つの大洗盤、車輪付きの台は、余りにも重かった。

¹⁷一本の柱の高さは九メートルで、その上の飾りも青銅で、それは一メートル五十センチの長さがあり、その飾りの周りには網細工と、ざくろをデザインしたものがあって、それらも皆青銅で、他の柱も、網細工も皆同じであった。

¹⁸侍従長は、大祭司セラヤと次席祭司ゼパニヤと神殿守衛の三人の祭司たちを捕え、

¹⁹また、司令官、王の五人の側近、徴兵官、および町にいた六十人の人々を、町から連行し、

²⁰リブラにいるバビロンの王の所へ引っ張って行った。

²¹バビロンの王は、彼らをハマテの地リブラで殺した。こうして、ユダの民はそのほとんどが、その地から連行された。

²²バビロンのネブカデネザル王は、アヒカムの子でシャファンの孫に当るゲダルヤを、ユダの地に残った民を治める総督として任命した。

²³バビロンの王がゲダルヤを総督に任命したことを聞くと、ユダのゲリラ部隊の将兵たちは、ミツパにいるゲダルヤの下に来た。それは、ネタヌヤの子イシュマエル、カレアハの子ヨハナン、ネトファ人タヌフメテの子セラヤ、マアカ人の子ヤアザヌヤとその部下であった。

²⁴ゲダルヤは、彼らにこう誓った。「バビロン人を恐れることはない。この国に住んで、バビロンの王に仕えるなら、幸福に暮すことができる。」

²⁵ところが、七月になると、王族の一人で、ネタヌヤの子でエリシャマの孫に当るイシュマエルが、十人の部下を連れて、ミツパに行き、そこでゲダルヤを始めユダ人とバビロン人を殺した。

²⁶バビロン軍の報復を恐れた者たちは、ゲリラ部隊の将兵たちと一緒にエジプトへ逃げて行った。

²⁷ユダのエホヤキン王がバビロンに連行されて三十七年目のユダヤの暦で十二月二十七日に(今日の三、四月に当る)、バビロンのエビル・メロダク王は、王に即位すると、エホヤキン王を牢獄から釈放し、

²⁸ほかの国から連行されて来ていた王たちよりもさらに優遇した。

²⁹エホヤキン王は囚人の服を脱ぎ、生涯、エビル・メロダク王と一緒に食事をした。

³⁰必要な経費一切は、バビロン王室から支給された。