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歴代誌2 24 - 現代訳聖書, Modern Japanese Bible, 1983 bible

歴代誌2 24

¹ヨアシュは七歳で王となり、エルサレムで四十年間、王であった。彼の母はツィブヤと言い、ベエル・シェバの人であった。

²ヨアシュ王は、祭司エホヤダの指導を受けていた間は、いつも主の御心にかなうことを行った。

³エホヤダは、彼を二度結婚させ、息子たちと娘たちがいた。

⁴その後、ヨアシュ王は主の神殿を修繕させようと考え、

⁵祭司とレビ族の人々を集めて、こう言った。「ユダの町々へ行き、毎年あなたがたの神殿を修繕するためにお金を集めて来なさい。それをすぐするように。」しかし、レビ族の人々はすぐにしなかった。

⁶それで、王はエホヤダを呼び、こう言った。「モーセが神殿修繕のために設けた献金を集めに、どうしてレビ族の人々をエルサレムやユダ全国にやらないのか。」

⁷あの悪女アタルヤとその一味は、神殿を壊し、そこで使われている神聖な物を、バアル礼拝のために使っていた。

⁸王が命令すると、彼らは一つの箱を作り、それを神殿の入口の外側に置いた。

⁹そして、モーセが神殿修繕のために設けた献金を持って来るように、エルサレムを始めユダ全国に布告した。

¹⁰すると、指導者や人々が喜んで持って来て、その箱の中に入れたので、その箱は一杯になった。

¹¹箱の中のお金が一杯になると、レビ族の人々がその箱を王の役所に運んで行き、王の書記官と大祭司に仕える管理人が来て、その箱の中のお金を出し、また元の所にその箱を返した。彼らは毎日このようにして、多くのお金を集めた。

¹²そこで、王とエホヤダは、そのお金を、主の神殿で工事をしている監督たちに手渡し、石切工や大工や金属細工をする者たちに支払った。

¹³こうして、職人たちは働き、彼らの手によって細工物の修復がなされた。彼らは神殿を元通りに修繕した。

¹⁴彼らは、修繕が終ると、前金としてもらっていたものの残金を、王とエホヤダの所に持って来た。そのお金で、神殿の器具、皿、金銀の器などを作った。こうして、人々は祭司エホヤダが指導している間は、絶えず主の神殿で完全に焼き尽すいけにえをささげた。

¹⁵エホヤダは長生きをし、百三十歳で死んだ。

¹⁶人々は彼をエルサレムの王室墓地に葬った。彼は、イスラエルで、神と神殿のために尽したからである。

¹⁷エホヤダが死ぬと、ユダの指導者たちが来て、王に対し礼拝するように深々と頭を下げて頼んだ。そこで、王は彼らの言うことを聞き入れた。

¹⁸彼らは先祖の信じていた主の神殿で礼拝せず、アシェラなどの偶像を拝み始めた。そこで、主の裁きがエルサレムを始めユダ全国に下った。

¹⁹主は、彼らを悔い改めて主に立ち帰らせようとして、預言者たちを遣わし、彼らを戒められたが、ついに耳を貸そうとはしなかった。

²⁰その時、神の御霊がエホヤダの子ゼカリヤに働かれたので、彼は階段に上り、そこから人々にこう言った。「神様はこう仰せられる。『あなたがたは、どうして主のご命令に背き、わざわざ繁栄を取り逃すのか。あなたがたが主を捨てたので、主もまたあなたがたを捨てられる。』」

²¹ところが、彼らはゼカリヤに対して陰謀を企て、主の神殿の庭で、王の命令により彼を石で殺してしまった。

²²ヨアシュ王は、ゼカリヤの父エホヤダが自分に尽してくれた誠実を顧みることなく、その子を殺した。ゼカリヤは死ぬ時、「主がこれをご覧になり、罰してくださるように」と言った。

²³春になると、シリヤの軍勢が攻めて来て、エルサレムを始めユダに攻め込み、民の指導者たちを一人残らず殺し、分捕物を全部ダマスコの王の下に送った。

²⁴シリヤ軍は少数であったが、主が彼らの手にユダの人々を渡された。彼らが先祖の信じていた主である神を捨てたので、ヨアシュ王の上に裁きが下ったのである。

²⁵シリヤ軍が重病のヨアシュ王を置き去りにして行くと、ヨアシュ王の家来たちは謀反を起し、病床で王を殺した。ヨアシュ王はエルサレムに葬られたが、王室墓地には葬られなかった。

²⁶王に謀反を企てた者たちはアモンの女シムアテの子ザバデ、モアブの女シムリテの子エホザバデであった。

²⁷ヨアシュ王の王子たち、ヨアシュ王について語られた神の言葉、神殿修繕のことなどについては、「列王の年代記の注解」に記されている。/次いで、彼の子アマツヤが代って王となった。