Read 現代訳聖書, Modern Japanese Bible, 1983 エズラ記 3 Bible Online

エズラ記 3 - 現代訳聖書, Modern Japanese Bible, 1983 bible

エズラ記 3

¹イスラエルの人々はそれぞれ自分の町に住んでいたが、ユダヤの暦の七月(今日の九、十月に当る)が近付くと、民は皆エルサレムに集まって来た。

²そこで、エホツァダクの子ヨシュアとその仲間の祭司たち、また、シェアルティエルの子ゼルバベルとその仲間の者たちは、モーセの律法に記されている通り、完全に焼き尽すいけにえをささげるために、イスラエルの神の祭壇を築いた。

³彼らは、周囲の国々を恐れていたので、祭壇を元の所に設け、早速、その上で朝晩ささげるように決められている完全に焼き尽すいけにえを主にささげた。

⁴彼らは、律法に記されている通りに仮小屋の祭を祝い、毎日ささげるように決められている完全に焼き尽すいけにえをささげた。

⁵その後、いつもささげておくように決められている完全に焼き尽すいけにえと、新月の祭、例祭のいけにえと、進んでささげるささげ物を主にささげた。

⁶彼らはユダヤの暦の七月一日から完全に焼き尽すいけにえを主にささげ始めたが、その時にはまだ主の神殿の基礎は出来ていなかった。

⁷彼らは石切り工や大工にはお金を与え、シドンとツロの労働者には食物などを与えた。それは、ペルシャのクロス王が与えた許可に従い、レバノンから海路ヨッパの港に杉材を運ぶためであった。

⁸彼らがエルサレムの神殿のあった所に帰って来た翌年の二月に(今日の四、五月に当る)、シェアルティエルの子ゼルバベルと、エホツァダクの子ヨシュアと、そのほかの仲間の祭司とレビ族の人々、およびバビロンからエルサレムに帰って来た人々は、主の神殿再建工事を監督するために、二十歳以上のレビ族の人々を立てて工事を始めた。

⁹こうして、ユダヤ人ヨシュア、カデミエル、レビ族の人ヘナダデの親族がその監督をした。

¹⁰建築工事の棟梁たちが主の神殿の基礎を置いた時、イスラエルのダビデ王の定めた方式に従って主を賛美するため、祭司の服を着た祭司たちはラッパを持ち、アサフの子孫のレビ族の人々はシンバルを持って出て来た。

¹¹そして、彼らは主を賛美し、感謝しながら、互いに「主は慈しみ深く、その愛は永遠に続く」と歌い合った。こうして、主の神殿の基礎が置かれたので、民も大声で主を賛美して喜んだ。

¹²しかし、祭司、レビ族の人々、氏族の長たちのうち、以前の神殿を知っている老人たちは、彼らの眼前で神殿の基礎が置かれた時、大声を上げて泣いた。しかし、それを知らなかった人々は、喜び叫んだ。

¹³そのため、喜びの叫び声と泣き声とが一緒になって、その声は遠くまで響いた。