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雅歌（愛の歌） 2 - 現代訳聖書, Modern Japanese Bible, 1983 bible

雅歌（愛の歌） 2

¹「私はシャロンのばら、谷のアネモネです。」

²○花婿「私の愛する人が、若い女の子たちの中にいるのは、いばらの中のアネモネの花のようだ。」

³○花嫁「私の愛する方が、若者たちの中におられるのは、林の中のりんごの木のようです。私はその陰に喜んで座りましたが、その実はなんと甘いことでしょう。

⁴あの方は私を宴会に連れて行かれましたが、私を守ってくださる姿は愛でした。

⁵レーズン入りのケーキや、りんごで、私を元気づけてください。私は恋わずらいをしています。

⁶あの方の左腕で私の頭を支え、右腕で、私をしっかり抱いてほしいのです。」

⁷「エルサレムの若い女の子たち。かもしかや野の鹿のように、うちから自然に愛が湧いてくるまで、私を放っておいてください。」

⁸「ああ、愛する方の声が聞える。あの方がいらっしゃる。山や丘を飛び越えて来られます。

⁹愛する方は、かもしかや若い鹿のように、早く走って来て、もう壁の後ろの窓の所で、こちらを格子越しに見ていらっしゃいます。

¹⁰愛する方は、私にこう言われます。『愛する人。美しい人。さあ、立って、出ておいで。

¹¹ほら、冬は過ぎ、雨もやみ、

¹²花が咲き、小鳥のさえずる季節になったよ。山鳩の声が聞えるだろう。

¹³いちじくの木には実が成り、ぶどうの木には花が咲いて、いい匂いだ。愛する人。美しい人。さあ、立って、出ておいで。

¹⁴岩の陰から出ておいで。鳩のようにかわいい人。私に顔を見せておくれ。そして、声を聞かせておくれ。君の声は愛らしく、君の顔は美しい。

¹⁵さあ、ぶどう園を荒らす狐や小狐を私たちのために捕えておくれ。私たちのぶどう園は、今花盛りだ。』

¹⁶私の愛する方は私のもの。私はあの方のものです。あの方はアネモネの花の中で群を飼っています。

¹⁷私の愛する方。山を駆け巡るかもしかや若い鹿のように、どうぞ夕方までには帰って来てください。」