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レビ記（礼拝規定） 25 - 現代訳聖書, Modern Japanese Bible, 1983 bible

レビ記（礼拝規定） 25

¹また、主はシナイ山でモーセに仰せられた。

²「イスラエルの民に、こう言いなさい。『約束の地に入った時、安息の年を守りなさい。

³六年間は畑に種を蒔き、ぶどうの手入れをし、収穫をしてよろしい。

⁴七年目は、安息の年である。その年に種を蒔いたり、ぶどうの手入れをしてはならない。

⁵畑の自然に生えて来たものを刈り取ってもならない。それは、安息の年である。

⁶その年になった分は、だれが取ってもよい。奴隷が取ってもよいし、雇い人や外国人が取ってもよい。

⁷また、家畜や野獣が食べてもよい。

⁸さらに七年の七倍、つまり四十九年たったら、

⁹ユダヤの暦の七月十日の全国民の罪を償う日には、角笛を吹き鳴らしなさい。

¹⁰さらに、五十年目を聖別し、すべての人の負っている負債を免除し、奴隷は自由にされる。これは、ヨベルの年である。すべての人に自由が与えられる。土地も自分のものとして返ってくる。

¹¹この五十年目はヨベルの年であるから、種を蒔いたり、刈り入れをしてはならない。畑に自然に生えて来たものを刈り取ってもならない。

¹²これはヨベルの年であって、特別な年である。畑からの収穫物を食べることはできない。野に生えたものを食べなさい。

¹³このヨベルの年には、土地はそれぞれ本来の人に返還される。

¹⁴だから、それまでに土地を売買する場合は、五十年までの年月を考えて、

¹⁵お互いに公正な値段を付け、

¹⁶長ければ、値段は高く、短ければ、安くしなければならない。収穫の回数によって値段を決めなさい。

¹⁷土地を売る時、相手をだましてはならない。神を恐れなさい。わたしは、あなたがたの主である神だ。

¹⁸あなたがたは、わたしの定めたことを守り、行いなさい。そうすれば、約束の地に安らかに住むことができる。

¹⁹その地は実を豊かに結び、あなたがたは満ち足りるほど食べ、安らかに住むことができる。

²⁰「七年目が安息の年で、その年は種も蒔かず、刈り取りもしないのだとしたら、一体、何を食べたらよいのか」と言うかもしれないが、

²¹六年目には、わたしは祝福を与えて、三年分の収穫をあげさせよう。

²²だから、八年目にも、まだ古い収穫を食べていることになろう。九年目の収穫の時まで、古い収穫で十分に余裕がある。

²³土地を売る時は、永久に売り渡してはならない。土地はわたしのものであり、あなたがたはそれを一時的に使っているに過ぎない。いわばわたしの土地にいる外国人のようなものである。

²⁴あなたがたの土地を売る時は、いつでも買い戻しの条件を付けておかなければならない。

²⁵生活に困り、土地を売らなければならなくなった時は、後で近親者が来て買い戻せるようにしておきなさい。

²⁶買い戻す近親者がいなくても、後になって自分で買い戻すことができるようになった時、

²⁷適正な値段で買い戻すようにする。

²⁸しかし、元の持主が買い戻せない場合でも、ヨベルの年になれば、元の持主に返される。

²⁹町の中にある家を売る時は、売ってから一年以内の場合であれば、それを買い戻すことができる。

³⁰一年が過ぎてしまえば、その家は買った人のものになり、ヨベルの年になっても、返す必要はない。

³¹村にある家の場合は、土地と同じように見なされ、いつでも買い戻すことができるだけでなく、ヨベルの年には元の持主に返される。

³²専ら主に仕えるレビ族の人々の場合は、不動産を持っていないので、いつでも買い戻すことができる。

³³また、ヨベルの年には、必ずレビ族の人々の手に返される。

³⁴レビ族の人々は、彼らの周囲にある公用地の放牧場を売ることはできない。それは、彼ら以外に所有することのできない土地である。

³⁵同じ神の民が貧しくなった時は、引き取って、養ってあげなさい。

³⁶同じ神の民には、たとい何かを貸しても、利息を取ってはならない。神を恐れなさい。その人が生活できるようにしてあげなさい。

³⁷その人を養ってあげることで、もうけてはならない。

³⁸わたしは、あなたがたにカナンの地を与え、あなたがたの神として、あなたがたをエジプトの国から救い出した主である神だ。

³⁹同じ神の民が貧しくなって、身売りした時も、決して普通の奴隷のように扱ってはならない。

⁴⁰住込みの召使として扱い、ヨベルの年には自由にしてあげなさい。

⁴¹その時には、子供たちと一緒に、一族の所へ帰れるようにしてあげなさい。

⁴²神の民は、わたしがエジプトの国から救い出したわたしの奴隷であって、人の奴隷となってはならない。

⁴³むごい扱いをしてはならない。神を恐れなさい。

⁴⁴奴隷が必要ならば、神の民以外の者を当てなさい。

⁴⁵あなたがたと一緒にいる外国人であれば、奴隷にしても構わない。

⁴⁶外国人であれば、奴隷にしても差支えないし、ヨベルの年にも自由にしないでよいが、神の民を奴隷として使ってはならない。

⁴⁷あなたがたと一緒にいる外国人が金持になり、神の民が貧しくなって、その金持の外国人に身売りをした時は、

⁴⁸いつでも神の民によって買い戻すことができる。

⁴⁹その人の一族のうち、近親者の一人は、買い戻すことができる。自分で買い戻すこともできる。

⁵⁰適正な値段で買い戻す。

⁵¹売ってからすぐ買い戻す場合には、売った時の値段をそっくり払わなければならないし、

⁵²ヨベルの年までの年数がわずかしか残っていない場合には、わずかで済むこともある。

⁵³神の民が外国人に身売りをした場合は、奴隷としてではなく、召使のように扱い、酷使しないように監視していなさい。

⁵⁴たとい、その人が買い戻されなかったとしても、ヨベルの年には自由になることができる。

⁵⁵イスラエルの民は、わたしがエジプトの国から救い出したわたしのしもべである。わたしは、あなたがたの主である神だ。