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エレミヤの預言 23 - 現代訳聖書, Modern Japanese Bible, 1983 bible

エレミヤの預言 23

¹主は仰せられる。「ユダの民を滅ぼす指導者は、災だ。」

²そこで、イスラエルの主である神は、この国の指導者について、こう仰せられる。「あなたがたは、わたしの群を散らしているのに、少しも顧みなかった。さあ、わたしは、あなたがたの間違ったことを罰する。主がそう仰せられる。

³しかし、わたしは、わたしの群の残りの者を、散り散りになって行ったすべての外国から集め、元の所に帰らせる。彼らはまたそこで祝福される。

⁴わたしは彼らの上に新しい指導者を立てて、彼らを指導させる。彼らはもう二度と恐れおののいたり、いなくなることはない。主がそう仰せられる。」

⁵主は、仰せられる。「ダビデの子孫から救い主を起す日が来る。彼は王となり、栄えて、公正と正義を行う。

⁶その日、ユダもイスラエルも救われる。その王の名前は、こう呼ばれる。『私たちの正義であられる主。』

⁷そこで、主は仰せられる。やがて、彼らが外国の生活から自由になる日が来る。その時には、だれも出エジプトのことよりも、

⁸イスラエルの民を、連行されて行った外国の地から連れ戻したことについて語る。」

⁹預言者たちについて、私の心は神の怒りで打ちのめされ、彼らに対する神の怒りの言葉を知って、へとへとになってしまった。

¹⁰この国は、偶像礼拝者で一杯だ。神の呪いによって、作物は実らない。彼らは悪に走り、不正な力に寄り頼む。

¹¹預言者も祭司も神を恐れず、主の神殿の中でも悪を行っている。主がそう仰せられる。

¹²だから、彼らは暗闇の滑りやすい道のように、そこでころび、倒れてしまう。わたしが彼らを裁くからだ。主がそう仰せられる。

¹³イスラエルの預言者たちの中に、バアルによって預言し、民を惑わす者がいた。

¹⁴ユダの預言者たちの中にも、偶像礼拝を教え、偽りの預言をし、悪人たちの手助けをしている者がいた。彼らは、まさにソドム、ゴモラの住民と同じだ。

¹⁵そこで、全能の主は、預言者たちについて、こう仰せられる。「わたしは彼らに苦痛を与える。偶像礼拝と不道徳が彼らから始まり、全地に及んだからである。」

¹⁶全能の主は、こう仰せられる。「あなたがたに預言する預言者たちの言葉を聞くな。彼らはあなたがたを神から離そうとしている。主の言葉ではなく、自分で勝手に思いついたことを預言している。

¹⁷彼らは、主の言葉を軽んじる者に対して、『もうすぐ良くなる』と、繰り返し言っており、また、心をかたくなにしている者たちに対して、『災など来るものか』と言っている。」

¹⁸一体彼らのだれが主から語るべき御言葉を与えられたのか。

¹⁹さあ、主の激しい怒りが龍巻のように、悪人の頭上に襲って来る。

²⁰主の怒りは、御心のままに下って来る。終りになれば、そのことを悟るだろう。

²¹彼らは、わたしが遣わした預言者ではないのに、走り回り、勝手に預言している。

²²もし彼らがわたしの言葉を聞いていたら、民を間違った所から立ち帰らせたはずだ。

²³主は仰せられる。手近な偶像は信じられても、目に見えない神を信じることはできないのか。

²⁴主は仰せられる。わたしは目には見えないが、天にも地にもどこにもいる。

²⁵「わたしの名前を使って、偽りを預言する預言者たちが、『私は主の言葉を受けた』と言ったのを、わたしは聞いた。

²⁶偽りの預言をする預言者たちは、いつまで偽りを言い続けるのか。彼らは、その偽りを預言している。

²⁷彼らは、先祖がバアルに従って行き、わたしの名前を忘れたように、互いに自分勝手な預言をして、わたしの民にわたしの名前を忘れさせようとしている。

²⁸自分勝手な預言をする者は、そうするがよい。しかし、わたしの言葉を与えられた者は、それを忠実に語らなければならない。麦の実と麦の茎とは全然別物だ。主がそう仰せられる。

²⁹主は仰せられる。わたしの言葉は焼き尽す火のようであり、また岩をも打ち砕く金槌のようではないか。

³⁰主は仰せられる。だから、わたしはわたしの名前を乱用する預言者に敵対する。

³¹主は仰せられる。わたしは、自分勝手に語る預言者に敵対する。

³²主は仰せられる。わたしは、わたしの言葉でないものを、わたしの言葉であるかのように語る預言者に敵対する。彼らは、平気で偽りを語り、わたしの民を惑わしている。わたしは彼らを遣わしたこともなく、また、命じたこともなかった。彼らは、この民を少しも益することがない。主がそう仰せられる。

³³主は仰せられる。この民や、預言者や、祭司が、『主からの言葉は、どういうものか』と、あなたに尋ねたら、『あなたがたはわたしにとって重荷だから、わたしはあなたを捨てる』と言ってやりなさい。

³⁴預言者でも、祭司でも、民でも、『主からの言葉』と言って語る者があれば、わたしはその者とその家族を罰する。」

³⁵あなたがたは、互いに、「主はどう答えられたか」とか、「主は何と語っておられるのか」と言うがよい。

³⁶しかし、「主からの言葉」というようなことは、二度と言ってはならない。主の言葉が人の重荷となり、あなたがたが生きておられる全能の主、私たちの神の言葉を曲げるからである。

³⁷あの預言者たちには、こう言いなさい。「『主はどう答えられたか』『主は何と語っておられるか。』

³⁸もし、あなたがたが、『主からの言葉』と言うなら、主はそれに対して、こう仰せられる。『わたしは、あなたがたに、「主からの言葉」という言い方をするなと言っておいたのに、あなたがたは、「主からの言葉」という言い方をしている。

³⁹そこで、わたしは、あなたがたとこの町を捨て、

⁴⁰永遠の辱めを与える。』」