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コリント教会へのパウロの手紙1 6 - 現代訳聖書, Modern Japanese Bible, 1983 bible

コリント教会へのパウロの手紙1 6

¹あなたがたの中で、信者同士が争いをした場合、それを信者同士で決着を付けようとしないで、どうして、この世の裁判所のようなノンクリスチャンの所へ行って訴えるのか。

²あなたがたは、クリスチャンがこの世を裁き、やがてこの世界を支配することを知らないのか。この世はクリスチャンによって裁かれるはずなのに、あなたがたクリスチャンは、ささいなことも自分たちで処理できないほど無能なのか。

³私たちクリスチャンは、やがて天の御使いをも裁くのだということを知らないのか。それなら、この世のことは言うまでもないことではないか。

⁴それなのに、この世のことで何か争いが起ると、どうしてクリスチャンでない裁判官の下へ行くのか。

⁵私は、あえてあなたがたに恥をかかせようと思って、こんなことを言っているのだ。一体あなたがたの中には、問題を処理できる者は一人もいないのか。

⁶それで、信者同士がお互いに未信者の裁判官の前に訴え出るのか。

⁷そもそも互いに訴え合うこと自体、すでに敗北である。なぜ、むしろ不正を甘んじて受けないのか。なぜ、むしろだまされていないのか。

⁸ところが、あなたがたは、信者に対して不正を行い、だまし取っているわけだ。

⁹正しくない者が神の国を継げないことは、知っているはずではないか。思い違いをしてはいけない。不品行な者、偶像を礼拝する者、姦淫をする者、同性愛にふける者、

¹⁰盗む者、貪欲な者、酒に酔う者、人を中傷する者、略奪する者は、だれでも神の国を継ぐことはできない。

¹¹あなたがたの中には、以前そのような者であった人がいる。しかし、主イエス・キリストを信じ、神の御霊によって洗い聖められ、今は神に受け入れられている。

¹²私たちクリスチャンには、完全な自由がある。何をすることも許されている。しかし、全部が全部益になるとは限らない。私には、何をしてもよい自由がある。何一つ拘束されるものはない。

¹³たとえば、食べることについて考えてみると、食物は腹を満たすためであり、腹は食物を必要としている。しかし、この肉体はやがて滅んでしまう。それまでこの世にあって、私たちが主に仕えるために、体は必要であって、自分を喜ばせる不品行のために、肉体が与えられているのではない。

¹⁴父である神は、御子イエス・キリストを死人の中から復活させてくださったが、やがて私たちの体も、復活させてくださる。

¹⁵私たちは、キリストの体である教会を構成しているわけだから、私たちの体も、キリストの体の一部分である。そのキリストの体を使って、売春婦と交わってもよいだろうか。とんでもないことだ。そんなことは絶対にあってはならない。

¹⁶売春婦と交われば、売春婦と一体になってしまうではないか。旧約聖書の創世記には、「二人の者は一体になる」と記されている。

¹⁷しかし、主と交われば、主と一つに結び合される。

¹⁸不品行を避けなさい。ほかの罪は体とは関係無いが、不品行は、体と関係があって、キリストに対して直接害を加えるものである。

¹⁹あなたがたの体は、あなたがたが神から受けた聖霊の住んでおられる所であって、もはや自分のものでないことを、知らないのか。

²⁰あなたがたは、キリストがその尊い血の代価を払って買い取られた者たちである。だから、その体のどの部分も、神の栄光を現すために使いなさい。