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ガラテヤの諸教会へのパウロの手紙 6 - 現代訳聖書, Modern Japanese Bible, 1983 bible

ガラテヤの諸教会へのパウロの手紙 6

¹信者の皆さん。もしクリスチャンの中で何か過ちを犯した人がいたら、御霊に導かれた生活をしている人々が、御霊に満たされた柔和な心で、その人を正してあげなさい。と同時に、自分も誘惑に陥らないように、気を付けなさい。

²そして、過ちに陥った悲しみや苦しみをお互いに心から負い合い、助け合い、キリストの愛の律法を全うしなさい。

³というのは、だれ一人として、ほかの人と自分とを比べて、自分の正しさを誇れないからである。

⁴めいめい自分の行いをよく吟味してみたら、誇ることなどできないことが分るだろう。

⁵人は、だれでも皆、自分の行動に対しては、責任を負わなければならないのである。

⁶神の言葉を教えてくださる人に対しては、十分な謝礼をしなければならない。

⁷そのようにしないことは、神の言葉を教えるように立てられた神の権威に対して反抗することであり、その報いをやがてわが身に受けることになる。

⁸生れながらの利己的な動機から神の言葉を聞いて、献金を惜しむ人は、やがて滅びという報いを受け、御霊のためという純粋な動機から神の言葉を聞いて、献金を惜しまぬ人は、永遠の祝福を受けるのである。

⁹だから、私たちは必要な人たちに対しては、喜んでささげ物をして助けてあげなければならない。それを、一生懸命やっていると、必ずそれにふさわしい報いを受けるようになる。

¹⁰だから、私たちは機会を捕えては、すべての人に対して、特にクリスチャンに対して、経済面での支援をしようではないか。

¹¹この最後の所は自筆で書こう。これは大事なことだから。

¹²あなたがたに割礼を強制する人たちは、人によく思われたい人たちであり、なるべくこの世の人々と衝突しないで済むようにという人たちにほかならない。つまり、キリストの十字架のために迫害を受けたくないのである。

¹³というのは、割礼を受ける人たち自身、本当に律法を守っているわけではなく、あなたがたに割礼を強制しているのは、評判を良くしたいためである。

¹⁴しかし、私には、主イエス・キリストの十字架以外に誇るべきものは何一つ無い。というのは、このキリストの十字架こそ、私たちをこの世と断絶させてくれるものだからである。生れながらの利己的な性質は、この世を恐れ、この世の評判を気にし、この世の機嫌を伺ってばかりいるが、キリストと共に十字架に死に、新たに生きた者にとって、そんなものは何の力も無い。

¹⁵だから、割礼を受けるかどうかということは、どうでもよいことであり、神が新しく造り変えてくださることだけが重要である。

¹⁶この原則に従って生きるすべてのクリスチャン、また神の教会に、神からの平安とあわれみがあるように。

¹⁷私がこれだけ言ったからには、もう分ってくれたことと思う。もうこれ以上、私を煩わさないでほしい。私はイエスに仕える者である。

¹⁸信者の皆さん。私たちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがたと共にあるように。アーメン。