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テモテへのパウロの手紙1 5 - 現代訳聖書, Modern Japanese Bible, 1983 bible

テモテへのパウロの手紙1 5

¹年長の人に対して、きつい言葉を使ってはいけない。むしろ自分の父親に対するように、話しなさい。若い人には兄弟に対するように、

²年を取った婦人に対しては、母親に対するように、若い婦人に対しては、不純な気持を抱くことなく姉妹に対するようにしなさい。

³未亡人については、本当に身寄りの無い人の面倒を見てあげなさい。

⁴しかし、未亡人に子供か孫がいるなら、まずこれらの人々に、自分の家で孝養を尽し、親の恩に報いるようにさせるべきである。それが、神の御心にかなうことである。

⁵本当に身寄りの無い未亡人は、望みを神に置いて、日夜、いつも祈りと願いをささげているが、

⁶みだらな生活をしている未亡人は、生きたしかばねに過ぎない。

⁷だから、このことをよく教えて、彼女たちが非難されることのないようにしてほしい。

⁸もし親族、ことに自分の家族の者を顧みようとしないなら、その人は信仰を捨てたのと同じであって、不信者よりもさらに悪い。

⁹だから、未亡人として教会の名簿に載せるのは、六十歳以上の人で、きちんとした結婚生活をしていた人であり、

¹⁰よく子供たちを育て、人をよくもてなし、よく人に仕え、困っている人を助け、あらゆる善い業に励み、良い評判を得ている人でなければならない。

¹¹若い未亡人は除外した方がよい。もしキリストに背いて情欲に引かれ、結婚したがると、

¹²最初の誓いを捨てたという非難を受けることになる。

¹³その上、怠けて、家々を遊び歩くことを覚え、ただ怠けるだけでなく、うわさ話やお節介をして、言うべきでないことを言うかもしれない。

¹⁴だから、若い未亡人は再婚し、子供を産み、家庭をよく取り仕切り、信仰に反対する者たちに、非難する口実を与えないことである。

¹⁵というのは、すでに悪魔にそそのかされ、脱線していった者たちもいるからである。

¹⁶だから、もし信者である婦人の身内に未亡人がいたら、その人が未亡人を助け、教会には負担を掛けないようにするのがよい。そうすれば、教会は、本当に身寄りの無い未亡人の面倒を見ることができる。

¹⁷良い指導をしている長老は、それに見合う十分な尊敬と報酬を受けてよい。特に、御言葉を語る働きをしている長老にそれが当てはまる。

¹⁸旧約聖書の申命記には、「穀物を脱穀している牛に口輪を掛けて、その穀物を食べさせないようにしてはならない」と、記されているし、また新約聖書のルカによるイエス・キリストの福音の中にも、「働き人がその報酬を受けるのは当然である」と、記されている。それらは、このことについての言及である。

¹⁹だから、長老に対して訴える時は、少なくとも二、三人の証人がいなければ、それを受理してはいけない。

²⁰しかし、もし罪を犯していることが分ったなら、すべての人の前で責めなさい。皆が神を恐れ、その悪い例に倣うことがないためである。

²¹私は、神とキリスト・イエスと聖い御使いの前において、あなたに厳かに言いたい。それは、今言ったことを偏見無しに守り、どんなことも公平にしなさい。

²²また、手を置いて祈る場合は、慎重にしなさい。また、ほかの人の罪にかかわらないように、自分を聖く守りなさい。

²³これからは、水ばかり飲まないで、胃のために、また、度々起る病気のために、少量のぶどう酒を飲むとよい。

²⁴中には、だれの目にもはっきり分る罪を犯している人がいるが、そうでない場合もある。しかし、後で必ず明らかになる。

²⁵同様に、善い行いは、だれの目にも明らかであるが、そうでない場合も、必ずいつかはみんなに分る時が来る。